Technique
技術ニュースレター
μ-MIM技術ニュース Vol.18
精密金属射出成形(μ-MIM) 技術ニュースレター
Micro Metal Injection Molding Technical Newsletter
「金属射出成形 技術ニュースレター」は、金属射出成形に関する開発・設計者向けの技術情報をお伝えする技術ニュースレターです。印刷の上、ぜひ貴社内でご回覧ください!
太盛工業と日本マイクロMIMホールディングスの歴史
2020年1号は太盛工業と日本マイクロMIMホールディングスの関係と歴史について紹介します。
MIMのはじまり
太盛工業株式会社は1972年1月に創業し今年で49年目になります。高度経済成長の波に乗り、プラスチック射出成形事業で成長しました。そして、プラスチックの射出技術の研鑽の傍ら、約25年前に京都リサーチパークに研究開発室を設け、金属粉末射出成形(MIM)の研究に取りかかりました。
MIMは金属粉末と樹脂のバインダとを混ぜて射出成形を行い所望の形状を付与しますが、当時から、その使用するバインダが部品形状や精度の限界を決める重要な要素になると考えバインダの開発に注力してきました。
µ‐MIM技術の確立
我々は創業事業であるプラスチック射出成形の豊富な知見・実績を活かし、バインダを自社で開発し、調合・混練を行うことで、競合MIMメーカーでは不可能な微細形状、複雑形状をもったMIM部品を高精度に量産しています。
特に我々がμ-MIM技術として日本で登録商標を取得している、微小なMIM部品の製造においては、創業時から蓄積された技術が詰め込まれたバインダ、およびMIMの原料となるフィードストックが重要な役割を担っています。

本社事務所
太盛工業と日本マイクロMIM
LTD.を子会社に持つ、(株)日本マイクロMIMホールディングスを設立しました。
(株)日本マイクロMIMホールディングスは営業の窓口、モノづくり全般における開発・評価(分析、測定)などの関連業務をはじめ、MIM技術コンサルティング業務も行います。

ラボがあるクリエイション・コア
μ-MIM技術にさらに磨きをかけ、(株)日本マイクロMIMホールディングスとそのグループ会社はワンチームとして互いに連携・補完しながら有機的に結びつき、お客様の多様なニーズに応えて参ります。

ドイツ事務所外観
太盛工業タイランドの紹介
TAISEI KOGYO (THAILAND) CO.,LTD.は2011年8月に設立し、2012年から操業しました。工場立ち上げの際、大規模な洪水に見舞われましたが、運よく焼結炉が港に着いたばかりであったので、操業前の水没は免れました。
スタッフは20名程度で、ほとんどが検査スタッフとして働いています。幸運にも手先の器用な人材が多く、太盛工業が手掛ける微小な部品の外観を、一つずつピンセットで取り出して検査しています。
生産効率を最も高めた焼結炉を導入しているため、まだまだ生産能力に余裕があります。新しいお問い合わせをお待ちしております。

コラム MD&M West 2020に出展しました
カリフォルニアの良い天気にも、顧客開拓の機会にも恵まれ、充実した展示会でした。次は9月22日からフランス、ブザンソンで開催されるMicronoraに出展する予定です。
