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06.11.17
論文
金属粉末射出成形のための表面機能化プロセス
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金属粉末射出成形のための表面機能化プロセス
日本機械学会年次大会2006 口頭発表
概要:
金属粉末射出成形(Metal Injection Molding, MIM)は,金属粉末と数種のバインダを混練し,所望の形状に射出成形し,溶媒もしくは加熱脱脂を行った後,焼結により最終製品を得る金属部品製造法である.MIMは粉末冶金と同等に機械加工が困難な材質に対して,プラスチックと同様に射出成形により複雑な形状を±0.1〜0.5%の高い寸法精度で製造可能であることに加え,相対密度が95%以上と高い機械的性質が得られる.さらに超精密加工技術を用いて,マイクロスケールのサイズや微細構造を有する金属部品を製造することも可能である1).一方,金属製品の表面硬度向上などの高機能化を図る有効な手段の一つとして,一般に窒化や浸炭などの表面処理が行なわれている.とりわけ,Tiは窒素や酸素,炭素などに対して極めて活性であり,Tiの窒化により得られる窒化チタン(TiN)は高い硬度と金色を呈することから切削工具や装飾品等に多用されている.
Fig.1に示すように汎用MIM製品に比べ,μ-MIMにより製造された部品はそのサイズや構造上の特徴から,それらが小さくなるほど比表面積が増え,汎用MIM製品に比べて103倍以上と極めて高くなる.このため,μ-MIM部品を表面処理することにより,製品全体の高機能化が期待できる.
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