適応材料レパートリー

下記以外の鋼種・材質にも対応致します。素金属の混合粉から開発検討し、新規の合金材料の試作にも対応可能です。

チタン及びチタン合金

  • Ti
  • Ti-6Al-4V

銅及び銅合金

  • Cu
  • Cu-Ni

磁性材料

  • SUS410L
  • Fe-3%Si
  • PBパーマロイ
  • パーメンジュール

ニッケル及びニッケル合金

  • Ni
  • Invar
  • インコネル

タングステン合金

  • W-Ni-Cu
  • W-Cu
  • WC-Co
  • W-Ni-Fe

モリブデン合金

  • Mo-Ni

貴金属合金

  • Pd
  • Ag
  • Ir
  • Pt
  • Au

その他合金

  • コバール
  • SKD11
  • SCM440

 内は開発中の材料です。

MIM は金属粉末を焼結させることで部品を得ますが、焼結という工程の特性により原料粉末段階での調合による新規合金系の試作など幅広い材料を使用することができます。単純に粉末を変えるだけで製作できるというわけではなく、各材料粉末に応じた各工程の条件適正化が必要ですので、太盛工業では研究開発部門が常に新材料導入に向けた挑戦をしております。是非お問い合わせ下さい。

下記は溶製材のデータの一例です。
MIMでは、加工硬化の影響がない等の特性があります。弊社MIMの実力値についてはお問合せ下さい。

オーステナイト系ステンレス鋼材

オーステナイト系ステンレス鋼材 SUS304L

用途:食品加工機部品、
OA機械部品、電子機器部品 等

国外対応規格:AISI-304L、
DIN-X5CrNi18-10(304相当)

オーステナイト系ステンレス鋼材 SUS316L

用途:医療機器部品、化学機器部品、
OA機器部品、電子機器部品 等

国外対応規格:AISI-316L、
DIN-X2CrNiMo17-13-2

オーステナイト系ステンレス鋼材 SUS310S

用途:エンジン部品、
ノズル部品 等

国外対応規格:AISI-310S、
DIN-X6CrNi25-20

オーステナイト系のステンレスは、冷間加工で硬化し、熱処理を行っても硬化せずに、かわりに軟化します。この組織は、熱処理の状態では磁性はありませんが、冷間加工では少しの磁性を見せます。こうした加工後の磁気などの歪を気にせず最終形状が得られることもMIMの特徴です。
耐食性、加工性、溶接性など他のステンレス鋼材種で最も優れますが、焼入硬化性がない為、強さや硬さの面では他種に劣る部分や欠点もありますが添加元素を調整することで、多種多様なグレードがあり幅広い分野で利用されます。

  • 一般に磁性はありません(非磁性)。
  • 焼入によって硬化しません。
  • 加工硬化が著しいのでMIMによるネットシェイプ加工が生かされます。
  • 低温下でも衝撃値の劣化がないため、低温用材料として有用です。
  • 高温下での耐酸化性、高温強さに優れ、耐熱鋼としても使用できます。

析出硬化系ステンレス鋼材

析出硬化系ステンレス鋼材 SUS630

用途:医療機器部品、
シャフト部品 等

国外対応規格:AISI-S17700

析出硬化系ステンレス鋼材 SUS630 一覧表

Cuを添加することで高硬度化を可能にしたステンレスです。焼入では硬化できないオーステナイト系ステンレス鋼材とは異なり、クロムニッケル系の組成を持っています。固溶化熱処理(S処理)後のH処理温度によって物性が変わります。

フェライト系ステンレス鋼材

フェライト系ステンレス鋼材 SUS410L

用途:マフラー部品、加熱部品、
ボイラー部品 等

国外対応規格:
ISO 4030-410-90-X

フェライト系はNiを含まないステンレス系で、熱処理を行っても硬化せず、フェライト生成元素であるCr、Mo、Siなどが適度に調整されているため高温下でもフェライトのまま存在し、熱膨張係数も他の鋼種より低くなります。
Mo、Ti、Nb, Al, Siなどを添加することで耐食性や耐酸化性を改善でき、熱の変化の大きいボイラーや排熱周りの部品などによく利用されます。また、すべての状態で磁性を持つことも特徴です。

マルテンサイト系ステンレス鋼材

マルテンサイト系ステンレス鋼材 SUS420J2

用途:ノズル部品、
バルブ部品、刃物部品 等

国外対応規格:AISI-420、
DIN-X30Cr13

※焼きなまし状態

マルテンサイト系ステンレス鋼材 SUS440C

用途:ノズル部品、
ベアリング、歯車 等

国外対応規格:AISI-440C

※焼きなまし状態

炭素の含有量が多く、焼入れを行うことが可能で、焼き戻しの調節により幅広い機械的特性を与えることが可能で
幅広い分野で多く利用されていますが、他の鋼種に比べ錆びやすいので取扱に注意も必要です。