製品設計のための技術

製品設計のために

パーティングライン

金型の分割線の跡で、ほとんどわからない程度です。
金型の構造によりますが、なるべく製品の重要部分に出ないような設計を行います。

ゲート跡

材料を金型に注入するための入り口です。成形後カットしますので、多少の跡が残ります。

アンダーカット

製品を金型から取り出す時に、金型からの離型方向に対して引っかかりがある部分のことです。
スライドコア等を設置することにより対応可能です。又、ホール等の内部にアンダーカットがある場合でも、
当社独自の手法により対応可能です。

抜き勾配

金型から製品の取り出しを容易にする為に製品につける勾配のことです。
通常は1°程度必要ですが、勾配をつけなくても良い場合も多くあります。

角コーナー

内コーナー、外コーナーには、可能な限りR面、C面を付けます。

ホットランナー

成形金型のシステムとして次の2種類があります。

プレス加工、MIM共に量産向きの製法ですが形状自由度や材料選択性でMIMが有利です。
プレス加工では破れが生じてしまうような薄肉形状やアンダーカット形状、微細構造もμ-MIMであれば高精度に量産可能です。

スプルランナー 成形サイクル コスト 使い分け
コールドランナー あり 長い 安価 ~約10万個/月の
生産に適している。
ホットランナー なし 短い 高価 約10万個~/月の
生産に適している。