10.12.17

論文

ダイヤモンド粒子添加ナノ銅粉末焼結体の作製とその熱伝導性



ダイヤモンド粒子添加ナノ銅粉末焼結体の作製とその熱伝導性

日本材料学会若手シンポジウム 年次大会講演論文集 S0402-1-3

概要:
近年,CPUや高出力LEDといった電子機器の小型化・高性能化に伴い,優れた熱特性を有する放熱体が必要とされている.放熱体の熱特性を向上させるためには,銅やアルミニウムなどの高熱伝導材料の使用や放熱面積を増大させるための形状設計が求められる.また,放熱体と電子機器の熱膨張係数の差により生じる熱応力を最小限に抑える必要がある.本研究では,焼結性が高く,寸法精度や表面粗さに優れたナノサイズの純銅粉末にダイヤモンド粒子を添加し,ダイヤモンドの熱劣化温度以下での焼結を試み,焼結体の熱伝導性を調査した.加えて,著者らが金属粉末射出成形(Metal Injection Molding,MIM)技術を応用し開発した,微細な三次元構造体が製造可能なマイクロ犠牲樹脂型インサートMIM(Micro Sacrificial Plastic Mold Insert MIM,_-SPiMIM)に銅/ダイヤモンド複合材を適用し,微細なピラー構造を有するマイクロヒートシンクの製造可能性を調査した