13.05.22

論文

ファイバースペースホルダー法による超薄肉多孔質金属の製造


ファイバースペースホルダー法による超薄肉多孔質金属の製造

2013年春季講演大会 – 粉体粉末冶金協会

緒言:
多孔質材料は,構造部材のみならず医療,センサ部材など幅広い分野で利用されている.特に,金属製多孔質材料は高比表面積を有し,強度,熱伝導性および電気伝導性に優れることから,センサ部材,化学反応装置や集電体などへの応用が期待されている.近年,粉末冶金法による多孔質金属材料が活発に開発されており,小型で機能性の高い部品への適応化が進められてきた.しかしながら,金属製多孔質材料においては従来の種々の製造方法を用いても厚み1mm以下の超薄肉多孔質金属を作製することが困難であるのが現状である.そこで,本研究では,超薄肉の金属多孔質材料を得ることを目的に,金属粉末と水溶性樹脂等の結合剤を混合し,得られたスラリーを有機繊維に含浸されることで成形体を作製し,それを脱脂・焼結することにより,超薄肉多孔質金属の作製可能な製造技術を検討した.